神への信頼の告白は、私たちの人生にどのような祝福をもたらしていくのでしょうか。
この詩の後半で、神はどのような約束をしてくださっているのでしょうか。
いつもそばにいて守ってくださる方
羊飼いがこん棒と杖をもってライオンや狼から羊を守っていてくださる。
主がいつも私の味方として、そばにいてくださる。
だから、わたしは災いを恐れない。
この神への信頼の告白はこの詩の心臓部です。
23:4 死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖、それがわたしを力づける。
詩編23:4 新共同訳
「死の陰の谷」とは野獣が潜んでいて、突然襲いかかってくる危険な場所です。
鞭は金属片のついたこん棒のようなものであり、杖と共に野獣を撃退するための武器です。
良い羊飼いはいのちがけで羊を守ります。
あなたを見捨てて自分だけ逃げてしまうようなことはありません。
人生の旅路において危険な場所を行く時
いつもそばにいて守ってくださる全能なる神を信頼することができる人は幸いです。
わたしには神様がついている
その確信は彼の生活に勇気と励ましを与えてくれます。
主のもてなし
あなたが、神のためにその身を擦り減らして仕えていくのではありません。
神が、あなたのために歓迎の宴を開いてもてなしてくださいます。
23:5 わたしを苦しめる者を前にしても、あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ、わたしの杯を溢れさせてくださる。
詩編23:5 新共同訳
5節は、客人をもてなす主人のたとえです。
荒野で、旅人が強盗に襲われた時、旅人が逃げ込んだテントの主人は
いのちがけで客人を守り、もてなす風習がありました。
目の前には彼を苦しめる敵、問題があります。
しかしテントのなかでは、主人が香油を注ぎ、杯にブドウ酒やミルクを並々と注ぎ、その食卓にごちそうを並べてくださる。
信仰生活とはそういうものだと詩人は歌っています。
神に信頼してその天幕、その御翼の下に逃げ込んできた者に対して、神は同じようにしてくださいます。
永遠の住み家
神のもとに避難した旅人は思いもよらない歓迎ともてなしを受けました。
その恵みと慈しみは一時的なものではありません。
主に信頼する人の人生にはいつも神の恵みと慈しみが伴うと神は約束しておられます。
23:6 命のある限り、恵みと慈しみはいつもわたしを追う。主の家にわたしは帰り、生涯、そこにとどまるであろう。
詩編23:6 新共同訳
神の恵みと祝福は気まぐれではありません。
それらは、御自分の約束、契約に基づいて、真実に、誠実に提供されていきます。
神の恵みと慈しみは私たちが天の故郷に入るまで毎日続いていきます。
主の家に帰る時、神の祝福は完全なるかたちで成就します。