信仰と悔い改め

「悔い改めて福音を信じなさい。」と聖書は言います。

悔い改めとはいったい何なのでしょうか。

悔い改めは救いの条件なのでしょうか。

「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。マルコ福音書1:15 新共同訳

目次

方向転換

悔い改めというものを考える場合、二種類の悔い改めがあります。

一つ目の悔い改めは、神を信じない生活から神を信じる生活への方向転換を意味します。

もう一つの悔い改めは信じた後、その生活を改善していくという意味での悔い改めです。

救われるための「悔い改め」とは、神を信じない生活から神を信じる生活への180度の方向転換を決断するということです。

もし、救いの条件として、自分ひとりの力で頑張って生活を改めなければならないとしたら、ほとんどの人は救われないでしょう。

そうではなく、神を信じない生活から神を信じる生活へ思い切って方向転換をする。

その結果、神の霊といのちがその心に宿って、少しずつ具体的生活を変えていくことができるようになっていきます。

生活を改善していくという意味での悔い改めは、福音を信じた後で起こってきます。

それは救いの条件ではなく、救いの結果です。

たとえば、たばこやギャンブル、アルコール依存症などをやめなければ救われないと聖書は教えていません。

まず、神を信じない生活から神を信じる生活へと方向転換を決断する。

その結果、神のいのちと新しい性質が働いて少しずつそれらの悪習慣をやめることができるようになっていきます。

新しい創造

人が福音を信じて方向転換をした時、いったい何が起こるのでしょうか。

信じる所には神の霊が吹いて、そこに新しい創造が起こります。

ヨハネによる福音書では「再び生まれる」「水と霊によって生まれる」と言います。

イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。ヨハネによる福音書3:5 新共同訳

イエスを信じて新たに生まれた人は、新しい性質が宿ります。

悔い改めとは単に過去の過ちを反省したり、後悔したりすることではありません。

キリストにあって新しい創造が起こるのです。

だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。Ⅱコリント人への手紙5:17 新共同訳

神のかたちの回復

「悔い改め」それは、神からの離反(堕落)によって損なわれた神のかたちを回復していく過程であると理解することができます。

この一連の過程をもたらすもの、それははじめから終わりまで一貫して、信仰の法則によります。

神のかたち、すなわち、神の持つ聖さと愛を回復させるもの、それは信仰です。

私たちは「福音を信じる」ことによって救われます。

その後、きよい生活、愛にあふれた生活を手に入れていくためにも、やはり「神の言葉への信仰」が必要になっていきます。

このように、神の救いの働きははじめから終わりまで信仰を通して実現されていきます。

福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。ローマ人への手紙1:17 新共同訳

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