信仰を行動に移していく

信仰の法則における第二ステップ、それは信仰にふさわしい行動をとることです。

あなたの信仰を行動に移していくことによって、あなたは神の力を体験することができます。

信仰は行動です。信じている人はその信仰を行動によって示します。

今日雨が降るというニュースを信じたら、あなたは傘を持っていくでしょう。

信仰をその大胆な行動によって示し、神の力を引き出すことに成功した女性の姿から学びます。

【新共同訳】
マルコによる福音書
5:25 さて、ここに十二年間も出血の止まらない女がいた。
5:26 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、全財産を使い果たしても何の役にも立たずますます悪くなるだけであった。
5:27 イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。
5:28 「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。
5:29 すると、すぐ出血が全く止まって病気がいやされたことを体に感じた。

目次

信仰にふさわしい行動

12年間、出血の病気で苦しんでいた女性は群衆に紛れこみ、イエスの着物に触りました。

なぜ、彼女はそんなに大胆な行動を起こしたのでしょうか。

その理由は彼女が「イエスの着物に触るならば、この病気が必ず治るだ」とほんとうに信じていたからです。

彼女は自分の信仰を行動に移しました。だから、神の力を体験することができたのです。

もし、彼女が家に閉じこもって、「イエスの着物に触れば必ずいやされる」と言い続けているだけで、何も行動を起こさなかったら、神の奇跡を体験することはできなかったでしょう。

彼女はイエスの着物に触ればいやされると本当に信じていたので、わざわざ群衆をかき分けて触りに行ったのです。

ノアは大洪水が起こると本当に信じたので、周りの人たちに笑われながらも、陸地のど真ん中で巨大な箱船をつくったのです。

アブラハムは神が約束されたことを信じたので、行く先もわからないまま、言われた通りに旅立ったのです。

彼らは、神の言葉を信じたからこそ、指示された通りに行動しました。

だから、神の力が働いたのです。

具体的行動に現れて来ない信仰、それは死んだ信仰です。

信仰に満ちた行動が、神の力を引き出すのです。

障害物を乗り越えて行動する

信仰を行動に移していこうとする時に、幾多の困難が立ちはだかるものです。

か弱い病気の女性が、イエスに近づくことは、どんなに大変なことだったでしょう。

律法によって出血のある人は祭儀的に汚れた人として隔離され、他の人に近づいてはいけないきまりになっていました。

律法のきまりが、彼女の前に立ちふさがりました。

規則が何よ!わたしはいやされるために、彼の着物に触りに行くわ!

やっとの思いでイエスのもとに行くと、多くの人がイエスに押し迫っていました。

イエスの回りには群衆が取り巻いており、彼に近づくことはとても難しい状況でした。

群衆が何よ!わたしのいやしの邪魔はさせないわよ!そこをどきなさい!

彼女は、それこそひじで群衆を押しのけるようにして、必死になってイエスに近づいて行きました。

その行動の一つ一つが、彼女の信仰が本物であることを示しています。

「この方の服にでも触れればいやしていただける。」

この確信が彼女を支え続け、内側から突き動かしていきました。

彼女は目に前に立ちはだかる幾多の困難を踏み超えながら、その信仰に満ちた行動によって、神の癒しをつかみ取ったのです。

彼女の大胆な行動によって示された信仰は実にあっぱれです。

イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」マルコによる福音書5:34 新共同訳

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